課題から提言につなげる
文化芸術の豊かな社会に向け、現場の声を政策へ
2001年の文化芸術振興基本法成立を支援した舞台芸術、音楽、映画等、文化芸術に関わる芸術関係団体が集い、2003年4月より「文化芸術推進フォーラム」として活動。
法律制定を機に、徐々に芸術文化の社会的基盤整備が充実してきていますが、居住する地域や経済・社会的な要因によって、人びとが芸術文化を楽しめる機会には、依然として不均衡が存在し、創造的な活動に才能のある人びとが、十分にその能力を発揮して活動できる体制が整っているとは言えません。
「人びとは芸術文化に等しく参加する権利がある」という理念を改めて確認することと、ユネスコの「芸術家の地位に関する勧告」にもあるように、「芸術家および芸術文化諸活動の担い手が専門家として活動する条件の整備」の重要性を、あらゆる人々の共通認識とし、文化的環境の整備に取り組んでいくことが、日本の社会、経済の発展につながると考え、活動しています。
社会状況の変化をふくむ時事的な現場の課題等を整理し、文化芸術振興議員連盟との勉強会・政策提言活動をおこなっています。
2023年度
・「提言2023」発行
・「芸術家等のセーフティネットに関するアンケート」実施
・上記アンケート結果より、「予算」「環境」「人」の3つの観点から要望内容を整理し、パンフレットを制作。
中長期的な政策づくりと令和6年度文化予算に向けて、文化芸術振興議員連盟や文化庁のほか、芸術団体等へ広く配布しました。
【おもな要望内容】
・令和6年度文化予算の大幅増額
・地域に共創と活動基盤の強化を/子どもたちの鑑賞・体験環境づくりのための連携・協力
・芸術家等の声を活かしたセーフティネットの仕組みづくり
2023年度
7月に日本芸術文化振興会と共同で、芸術家、実演家、スタッフ等の働き方に配慮したセーフティネットを実現するために、アンケート調査を実施。約2万人から回答を得ました。
(参考)2022年度
文化芸術振興議員連盟の勉強会を企画
・コロナ禍の文化芸術への影響について報告
・「芸術家の社会保障」をテーマにドイツ、フランスにおける社会保障制度上の自営の芸術家の活動特性と役割に配慮する特別措置について、有識者から事例紹介
・新型コロナウイルス感染症拡大を受けてのEUにおける文化政策の動向についての調査報告
これらの勉強会を経て、文化芸術振興議員連盟は、文化庁予算の抜本的な拡大を求める決議を行いました。
※毎年、政策提言をとりまとめ、財務大臣らに提言書を手交しています。
日本全国で豊かな文化芸術環境をつくるため、調査研究をもとに政策提言活動を展開します。
・地域の活動基盤の強化
・国と地方公共団体の役割分担と予算確保
・文化芸術組織の全国ネットワークによる豊かな文化芸術環境の実現
・芸術家の働き方の特性に対応した日本のセーフティネットの構築
芸術創造の力は未来をつくる
https://ac-forum.jp/wp-content/uploads/2023/11/ac-forum_leaflet2023_vol1.pdf
全国に豊かな文化芸術環境をつくる
http://ac-forum.jp/wp-content/uploads/2023/11/ac-forum_leaflet2023_vol2.pdf
芸術家の働き方の特性に配慮したセーフティネットをつくる
http://ac-forum.jp/wp-content/uploads/2023/11/ac-forum_leaflet2023_vol3.pdf