背景

公演制作現場での事故が続いていたことから、2007年に実演芸術に関わる組織が結集し、劇場や野外仮設舞台など劇場等演出空間における制作作業の安全確保を図り、円滑な公演活動を進めるための運用基準(ガイドライン)の策定と普及を目的とし活動しています。
実演芸術は舞台技術者、実演家、制作者等様々な職種の人と組織が関わり、それぞれが培ってきた確かな技術と独自性が十分に発揮され、ハーモナイズされて創られていくものです。豊かな創造活動を行っていくために、特に現場における事故等を防止し「安全性の確立」から、創造性あふれる自由な表現が劇場等演出空間を満たし、人々に喜びを与えることを願い、我が国文化芸術の発展に寄与することを目指しています。

概要

期間・場所
2007年1月~
活動概要
公演制作を安全に進めるため2007年より『劇場等演出空間の運用および安全に関するガイドライン』を策定し、時代の変化に対応した改訂を重ねています(2024年にver.4を発行)。
2014年には、舞台技術に関する基礎的な知識を横断的に網羅した『舞台技術の共通基礎』を発行(2020年に改訂)。
現在は14団体(2024年6月現在)で構成。

詳細

舞台の技術者や公演制作者などの14団体(2024年6月現在)が集まり、公演制作現場での安全を確保するためのガイドラインと分野横断の基礎的な知識をまとめた教材を発行しています。

『劇場等演出空間の運用および安全に関するガイドライン』
2007年の策定以降、時代の変化に対応した改訂を重ね、2024年にver.4を発行しました。PDFは無料公開し、ガイドラインを研修会等で活用いただくなど普及に努めています。

『舞台技術の共通基礎ー公演に携わるすべての人々のために』
劇場・ホールの歴史や、舞台機構、照明、音響、映像それぞれの機器の説明、制作過程についての基礎をまとめています。舞台技術に関する基礎的な知識を横断的に網羅し、舞台技術者はもちろん、制作者や施設管理者にとっても活用度が高く、大学や専門学校の教材としても活用されています。(2014年初版、2020年改訂)

実施結果・成果

分野横断で安全に関してのガイドラインを策定したことで、2012年の文化庁による『劇場、音楽堂等の活性化に関する法律に基づく指針』でも参考とされました。全国の現場で必要な共通認識を形成するために、必要な知識のテキスト化と時代に即した内容へのアップデートに努めています。
構成団体通して全国の関係者に配布し、研修会等で活用されています。

今後の展開

2024年6月のガイドライン改訂を受け、2025年3月までに『舞台技術の共通基礎』の改訂を予定しています。
今後も数年ごとに見直し・改訂と普及をおこないます。

関連資料

劇場等演出空間の運用および安全に関するガイドラインver.4 [2024]
http://www.kijunkyo.jp/img/archives/guideline2024.pdf

関連団体/関連リンク

一般社団法人日本演出者協会
https://www.jda.jp/
公益社団法人日本照明家協会
https://www.jaled.or.jp/
全国舞台テレビ照明事業協同組合
https://www.zenshokyo.or.jp/
公益社団法人日本舞台音響家協会
https://ssa-j.or.jp/
日本舞台音響事業協同組合
https://jassc.com/mt/
一般社団法人日本舞台監督協会
http://dantai.xsrv.jp/bukankyoukai/
舞台運営事業協同組合連合会
 
公益社団法人劇場演出空間技術協会
https://www.jatet.or.jp/
NPO法人日本舞台技術安全協会
https://www.jasst-safety.com/
公益社団法人全国公立文化施設協会
https://www.zenkoubun.jp/
劇場、音楽堂等連絡協議会
https://www.gekionkyo.org/
公共劇場舞台技術者連絡会
http://kougiren.jp/
公益社団法人日本演劇興行協会
https://enkokyo.or.jp/
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