子どもたちを育む
いつもとちがう自分を見つけよう
21世紀に入り、学習指導要領の音楽の例示に和楽器が加わったことを契機に、折からのインバウンド需要や2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の文化プログラムの開催など、我が国の伝統文化が注目を集める機会が多くなりました。
しかしながら、実際に体験できる機会は決して多くありません。キッズ伝統芸能体験は、子供と伝統芸能のこれまでにない出会いをつくるプログラムとして誕生しました。
本事業では、子どもたちが先生のもとに通う「お稽古」を基本とし、グループレッスンをおこなうことが特徴です。
「本物を体感」「日本的な感性の醸成」「伝統芸能の価値の発見」をコンセプトに、子供たちが数か月にわたり一つの芸能の稽古を重ね、発表会を目指します。
【実施プログラム】
■スタンダードプログラム
・謡・仕舞(能楽)
・狂言(能楽)
・三味線(長唄)
・小鼓(長唄)
・篠笛(長唄)
・箏曲(三曲)
・尺八(三曲)
・日本舞踊
■ユースプログラム
・三味線[ユース]
・箏曲[ユース]
・日本舞踊[ユース]
のべ参加人数:4,600人(2008~2023年)
参加者A
見るだけではなく、自分でその楽器を演奏してみることで、次にお能や狂言、歌舞伎などを見にいった時に、また視点が変わると思います!より、日本の伝統芸能文化が大好きになりました!!
参加者B
半年練習して、少しずつできるようになっていることを感じ、自分に自信を持てるようになった。うまくできなくてもがんばってちょうせんすることの大切さを知った。
保護者A
子どもが一人でゆかたを着、帯を結び、ぬいだらたたむ・・・母親の私が知らない(できない)ことをやってみせてくれ(得意げに)、たのもしく感じました。
不器用な子ですのに、ここまでできるようにご指導いただき、ありがとうございました。
保護者B
娘の激しい反抗期の中、なぜかこのお稽古だけは、自分で自主的に参加し、お友達なんかも作り、楽しかったようです。
親には全く話してくれませんでしたが、発表会での姿を見て涙が出る程、成長を感じられました。
「本物体験」という基本コンセプトを堅持しながら、来る本事業20周年を目指して、他ジャンルとの連携や実施施設の開拓など縦横の拡充についても検討していきます。